口腔内診査と歯科用CTの活用

口腔内診査

歯髄診断

  • Cold test ; 反応があった場合正常歯髄の事が多い。ただし、test後の反応も重要で、test後に疼痛が続く様であれば不可逆性歯髄炎(歯髄壊死)の可能性が高い
  • 電気歯髄診(EPT) ; 反応がなければ歯髄壊死の事が多い
  • 温熱試験(Heat pulp testing)  ; test後に仏痛が持続し、冷刺激で痛みが和らぐと歯髄の炎症が強いか歯髄の部分壊死が考えられる

根尖周囲組織診査

  • 打診
  • 触診:圧痛
  • 歯周組織検査
  • 動揺度
  • 問診

①自発通の有無 ; 今までに痛みが出た事があるか

もしある場合は不可逆性歯髄炎のなので
神経を残すことはできない。

②全身的既往歴 ; 歯の痛みを引き起こす疾患
1)糖尿病
2)ヘルペス
3)副鼻腔炎
4)顔面神経痛
5)三伹神経痛
6)心臓疾患(狭心症、心筋伷塞)など

「削らない」「抜かない」「歯を残す」 ために

診査診断を十分に行い、その結果歯髄が健康歯髄もしくは一部感染歯髄であればMTAセメントを使用した覆髄処置を行います。(完全に感染を起こした歯髄や壊死を起こしている歯髄が回復する様なものではありません。あくまでも健康歯髄を保護する為のものです。)
処置中も感染を出来るだけさせない様に慎重に手用器具(エキスカベーター)やカリエスチェック(虫歯を染め出す)を使い、取り除いて行きます。確実に虫歯だけを取り除くために拡大鏡やマイクロスコープを使いながら、ラバーダム防湿下で治療します。ラバーダム防湿は唾液中にも多く細菌が存在する為、排除する必要がある為に行います。
当院の理念でもある「削らない」「抜かない」「歯を残す」MTA覆髄治療は、歯の寿命を延ばすことのできる「MI治療」(最小限の侵襲治療、低侵襲治療)です 。

歯科用CTによる診査・診断

歯の根管は、複数あるとされています。しかし、曲がっている根管や見つからない根管も多く、通常のレントゲンでは詳しい状態はわかりにくいのです。
そこで、歯科用CTを使って立体的な実像を把握することで、レントゲンでは見逃してしまう根管もしっかりと把握でき、より精密な根管治療が可能となります。
根管だけでなく、歯根の先に溜まった病巣の状態もしっかりと確認することができるため、様々な症状を見つけ出して治療できます。